教学に関する交流集会

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教学研究所設立70年記念 第18回教学に関する交流集会



第18回教学に関する交流集会

日時:令和6年11月15日(金)

 教学研究所は、第18回教学に関する交流集会を開催した。同集会は、信奉者との対話・交流を通し、教学研究に対する意見や要望を聴くとともに、教学的課題の明確化と研究内容の充実に資するべく開催している。

  この度は、同所の設立70年を記念して、本部総合庁舎4階大会議室での基調講演(第Ⅰ部)、同一階展示室における図書館特別展ギャラリートーク(第Ⅱ部)、そして研究所施設見学・交流会(第Ⅲ部)の三部構成で開催された。

 第Ⅰ部では、大林浩治研究所長が、「資料が本領を発揮するために―「教団」という仕構えにおける文書館的役割―」と題して基調講演を行った。その中で、設立70年を迎え、教団の資料センターとして文書館的役割のさらなる強化が願われる現状について、昨今の公文書管理をめぐる意識の高まりや、研究所設立以来の願いなどを述べた。そして、この度の展示資料にも関わって、教祖自身における文書記録のありよう(「アーカイブする教祖」)や、教団の成り立ちと文書管理の意義との関係なども踏まえつつ、「ただ歴史を知って理解することとは別に、歴史を根本で問い返させるものとしてある資料の本領が発揮されるような働きを知り、活かしていく教学研究の営みでありたい」との、改めての願いを語った。

第18回教学に関する交流集会 第Ⅱ部ギャラリートークでは、金光研治図書館次長により常設展や企画展について説明がなされた後、堀江道広研究所所員が、「教祖様が記した帳面について―金銭に関わる資料を中心に―」と題して資料解説を行った。具体的には、期間限定で特別公開された教祖直筆帳面の内、「金乃神様金子御さしむけ覚帳」「御金神様御さしむけ金銭出入帳」について解説し、金銭のやりとりとその記録を通じて、神との関わりを確かめていく教祖の姿について述べた。参加者は、展示を観覧したり複製資料を実際に手に取ったりした後、全体懇談を行い、最後に高橋浩一郎図書館長が閉会のあいさつを述べた。

  その後、第Ⅲ部として、境内地案内・研究所施設見学や交流会を通じて親睦を深めた。

  参加者からは、「教祖直筆資料に触れることができて良かった」「歴史を問い返す資料の重要性について考えさせられた」といった感想が寄せられた。当日は、教内外から四五人(オンライン含)が参加し、他教団・機関研究者の参加もみられた。

  なお、研究所長による基調講演の記録は、来秋刊行の紀要『金光教学』第六五号に掲載予定。


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