金光教教学研究所
KonkokyoReserch Institute
〒719-0111 岡山県浅口市金光町大谷1441-3
TEL.0865(42)3117 FAX.0865(42)3119
理 念
沿 革
出版物
研究業務
最近の話題
お問い合わせ
研究業務
ホームページ
研究業務
大
中
小
文字サイズ
教学研究会
教学に関する交流集会
紀要論文講読セミナー
教学講演会
紀要『金光教学』
通信『聖ヶ丘』
研究生募集
施設案内
交通案内
リンク
令和2年度研究題目
本所では、教規の規定に基づき、毎年各所員は、研究題目を所長に提出し、認定を受けた上で研究を取り進めて、年度末までに報告をまとめ、所長に提出しま す。提出された研究報告は、所内での検討を経た後、発表の必要性が認められた報告について、紀要『金光教学』誌上で発表されます。
本年度の各所員の研究題目は以下の通りです。
第1部(教祖研究部門)
岩崎繁之
神勤を見返させる明治四年
―神職に関する記録に注目して―
金光大神は複数の帳面において、「神職」資格を有していた明治四年の時点から「肥灰御差し止め」(立教)を見返している。また当該時期に関しては、近年収集された資料の中に金光大神が藩や村と連携して行動する様子が記されており、その内容究明が待たれている。
本研究では明治四年と金光大神の神勤をめぐる実際について、様々な利害関係者との社会的関係性等も含み込みつつ考察する。
白石淳平
明治期における金神
―「金光大神暦注略年譜」の様相を手がかりに―
これまで本教の神観は、明治六年十月十日の神伝を中核に、金神や日天四、月天四などの諸神が、天地金乃神へ収れんしたと捉えられてきた。しかし金光大神の 直筆帳面(「金光大神暦注略年譜」等)には、明治期の改暦以降にも実生活上の不安に連動して金神が現れる様相など、金神と天地金乃神との関係を考えさせる 記述がある。
本研究では「金光大神暦注略年譜」の内容を手がかりとして、他の帳面類との関係も視野に収めながら従来の解釈を再検討すると共に、明治期の金神のありようについて究明する。
第2部(教義研究部門)
高橋昌之
「めぐり」の位相とその意味
―本教における人間観、救済観への問い―
かつて「めぐり」とは、教内紙誌等において人々が持続的困難に苦悩する場面で散見し、それを克服する本教信仰の意義等から活発に議論された。そうした中 で、図式化されがちな信心理解に収まらない問題の様相も顕わとなり、我々の住む世界の成り立ちに触れ得る可能性も垣間見ることが出来る。
本研究では、教祖自身の言行や明治末大正期の言説、具体的な人間の経験等に注目して「めぐり」の位相とその意味を追究し、本教の人間観、救済観の再考に培う。
第3部(教団史研究部門)
児山真生
「昭和二九年教規」施行後に浮かぶ「教会布教」とその背景
―「教会機能の拡充強化」をめぐる議論に注目して―
第一次佐藤博敏内局は、昭和三○年度の布教の重点課題として「教会機能の拡充強化」を掲げた。この課題は後の内局にも引き継がれ、様々な施策が講じられた が、一方で「教会布教」をめぐる認識のもつれや揺らぎも見ることとなっている。そこからは「教会機能の拡充強化」が「教会布教」との関係で見出されるに 至った実際や、関係者における経験の究明が課題となる。
本研究では、「昭和二九年教規」施行後の教務教政の問題意識との関わりで「教会布教」が焦点化された様相を追究すると共に、「教会機能の拡充強化」の具体化過程から反照的に浮かぶ「布教」の意味を明らかにする。
山田光徳
明治・大正期における諸団体の結成及び活動実態の諸相
本教では教団草創期から大正期にかけて、多くの団体が自主的に結成された。各団体の目的は、信念修養、本部参拝、会員間の親睦をはじめ多様で、成員も教師のみ、信奉者のみ、両者の合同、婦人、青年に絞ったものなどバリエーションに富んでいる。
本研究では、同時期の時代社会状況を視野に収めつつ、団体の結成が活性化した要因と実態を、本教信仰における共同・協働的営みの意味に向けて論じる。
須嵜真治
明治二〇年代の岡山市域における布教の諸相
―新市教会資料「祈念簿」を手がかりに―
神道金光教会中島支所の所属教師が署名した「祈念簿」(新市教会資料)には、明治二〇年代における岡山市域やその周辺の人々、さらに大阪、京都の芸能関係者など多様な願主が見られる。
本研究では、帳面全体の解読作業を踏まえ、それら願主の出身分布や祈願内容の分析を通じて、当該期の岡山市域における布教実態の一端を明らかにする。
森川育子
昭和初期の一修行生の関心をめぐって
―松鷹長一の西賀茂小教会所修行時代のノートを中心に―
昨年、本所に提供された松鷹長一(万代教会初代教会長)のノートには、彼が西賀茂小教会で修行した昭和初期の記録が残されている。内容は、師匠である竹本駒蔵から聞いた教祖、金光四神らの教えや処世訓、巡教講師の説教記録、教内紙の記事、和歌の抜き書きなどである。
本研究では、これらの内容に注目することを通じて一修行生の意識を窺い、当該期の布教を立体的に捉える視座に培う。
助手の研究
この他、助手は所員の指導のもとに、明治・大正期の教内紙誌に見る信仰と性差にまつわる言説のあり方、教典編纂の営みに浮かぶ課題について研究を行う。
なお、各所員・助手の成果は、来年2月上旬に研究報告としてまとめられ、提出される。
題目の追加認定
令和2年度の研究テーマを次のように追加認定しました。
第1部(教祖研究部門)
堀江道広
明治以前の広前の諸相
―「金乃神様金子御さしむけ覚帳」の修験に関する記事に注目して―
これまで教祖在世中における広前の様子は、篤信者の記録とされる「願主歳書覚帳」や、「広前歳書帳(教祖御祈念帳)」、諸伝承を通じて究明されてきた。
これらの資料に加えて近年収集された「金乃神様金子御さしむけ覚帳」には、安政六年から明治元年にかけて広前でなされた金銭融通の記事が見られる。そこに は近隣住民や参拝者、宮建築関連の動向、修験者や修験を騙る者についての記録等があり、こうした人々の多様なありようを、広前の混交的共存的様子として明 らかにする事が期待される。
本研究ではこの「金乃神様金子御さしむけ覚帳」を手掛かりに、まずは修験に関する記事への注目を通じて、明治以前における広前の実態的様相に向けた究明を試みる。
過去の記事
令和元年度研究題目
平成30年度研究題目
平成29年度研究題目
平成28年度研究題目
サイトマップ
理 念
沿 革
出版物
研究業務
最近の話題
お問い合わせ
教学研究会
教学に関する交流集会
紀要論文講読セミナー
教学講演会
紀要『金光教学』
通信『聖ヶ丘』
研究生募集
施設案内
交通案内
リンク
Copyright(C) by Konkokyo Reserch Institute since 1954