紀要『金光教学』

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紀要『金光教学』第62号刊行



 金光教教学研究所では毎年、研究の成果を紀要『金光教学』に発表してきている。本年度刊行の第62号には、1編の研究論文のほか、昨年の第60回教学研究会講演記録「教学研究における「私」について」(本所所長 大林浩治)が掲載されている。論文概要は以下の通り。

岩崎繁之論文


 「金光大神における神社神職の活動の様相」
  

 本論文は、これまで庄屋小野家の文書などでのみ確認されてきた金光大神の神社神職としての活動について、広前の経費に関わる帳面と見られる「御金神様御さしむけ金銭出入帳」や新たに収集された神職関連の諸資料を手がかりに究明している。

  具体的には、元治元年の宮建築の神伝を経て金光大神が白川家門下の神社神職となる歴史的経緯を再検討すると共に、慶応3年から明治4年にかけての献金記録 に浮かぶ藩との関わりや、「神職金光河内」及びその名代萩雄が神仏分離政策の実務を担った様子など、神社神職としての活動実態を、関連諸資料の分析を通じ て明らかにしている。そして、そのことを踏まえつつ、「覚帳」明治4年の本紙と貼紙について改めて考察を加え、明治4年において、安政6年以来13年間の 神勤の見返しを神から要請された金光大神が、神社神職としての活動も含むそれまでの営み全体の見返しを通じて、現在(当時)のあり方をも捉え直していく様 相に論及している。
  • 定価550円(税込)。10月2日から金光教徒社で販売開始。


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